「超キレイ美人」は何がきれい  
2003年8月号掲載


昔から言われている言葉に「明眸皓歯(めいぼうこうし)」という表現があります。これは「澄んだ目に白く美しい歯を持つ」という美人を賞する表現で、今風に言うと「超キレイ美人」と言うことにでもなりますか。このように白い歯は昔から美人の条件、そう歯科医は美人とは関係が深いのです。しかし、白い歯を持つ美人の口元がデコボコの歯並びだとどうでしょう。にっこり微笑んだ口元の魅力も半減してしまいます。こう考えると白い歯と共に、「歯並び」も美人の大切な条件だとは思いませんか。

 ところで、この歯並びですが、これは単純に歯だけの問題ではないのです。歯は、ハグキの下にある骨からはえてきているものなので、歯並びが綺麗ということは、歯がはえてきている土台の骨つまり体の骨格がよいということを意味しています。歯を丈夫にし、そして綺麗に並んで歯がはえてくるように手助けをするのは歯科医の役目ですが、このことは歯だけでなく体全体の骨格や健康、そして美しさを手に入れていただくことを歯科医はお手伝いしているということにもなるのです。

 “かかりつけ歯科医”を持つことで、ただ虫歯が痛んだ時に治してもらうのではなく、このような成長発育もチェックし歯並びの処置をしてもらえば、あなたのお子様、お孫様も「超キレイ美人」や「超イケメン」に成長してゆくこと間違いなし!

 そしてよい歯並びは美人の条件であると共に大切な効用があります。それはお口の清掃が大変やりやすくなり、同じように歯磨きをしていても歯並びの悪いかたに比較し将来虫歯や歯周病で歯を失う確率が低くなるということです。つまり、歯並びのよさが歯の健康そのものを守り、歯並びをキレイにすること自身が歯の病気の発生予防になるのです。ただ、それも歯磨き法が間違っていては、知らぬ間に歯の病気が忍び寄ります。そうならないためにもやはり“かかりつけ歯科医”に小児期、青年期、熟年期とそれぞれにあった歯のお手入れの方法を教えてもらってください。

 昔は「美人薄命」だったそうですが、今の「超キレイ美人」は超健康で超長生きとゆきたいものですね。歯科医はそのための良きパートナーなのです。!!